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社会的時差ぼけとは|平日と休日で眠る時刻がずれること

公開日 2026年10月13日 / 文責 株式会社エム・ジー・ケイ

休みの日に、平日より遅くまで眠る。ごく当たり前の習慣ですが、この「平日と休日のずれ」には名前がついています。ここでは「社会的時差ぼけ」という言葉が何を指しているのかを、公的な資料の記述にそって整理します。

この記事でわかること
  • 社会的時差ぼけは、平日と休日で眠る時刻が大きくずれた状態を指す言葉であること
  • 毎週末に時差のある地域へ旅行するのと似ている、というたとえから来ていること
  • 資料は、休日に長く眠ること自体より、平日の眠りが足りているかに目を向けていること

社会的時差ぼけとは

社会的時差ぼけ(ソーシャル・ジェットラグ/Social Jetlag)とは、平日と休日で眠る時刻が大きくずれた状態を指す言葉です。厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」の成人版には、休日の「寝だめ」について次のように書かれています。

国際的には週末の眠りの取り戻し(Weekend catch-up sleep)と呼ばれ、毎週末(休日)に時差地域への旅行を繰り返すことに類似していることから、社会的時差ボケ(Social Jetlag)とも呼ばれます。
(厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」成人版「休日の『寝だめ』の問題点」より)

「時差ぼけ」という語がついているのは、体が遠くへ移動したからではありません。動いているのは眠る時刻のほうで、それが週のなかで行ったり来たりしている、というたとえです。なお資料の表記は「社会的時差ボケ」で、読み方は同じです。

「寝だめ」という言い方との関係

休日の眠り方そのものについては、休日の寝だめは意味がある?のページで扱っています。この言葉は、睡眠負債や「寝だめ」の話といっしょに出てきます。同じ資料には、寝だめという習慣そのものについて、次のように書かれています。

平日の睡眠不足(睡眠負債)を、休日に取り戻そうと長い睡眠時間を確保する「寝だめ」の習慣がある人は少なくありませんが、このような習慣で、実際には眠りを「ためる」ことはできません。
(同ガイド 成人版「休日の『寝だめ』の問題点」より)

「ためることはできません」と書かれている点が要です。休日に長く眠っても、平日に足りなかった分がそのまま戻るわけではない、という整理になります。社会的時差ぼけは、その寝だめのやり方に付いた名前、と考えると位置がつかみやすくなります。

資料が目を向けているのは、平日のほう

では、休日に長く眠るのをやめればよいのか——資料の書き方は、そこではありません。

休日に長時間の睡眠が必要な場合は、平日の睡眠時間が不足しているサインであり、平日に十分な睡眠時間を確保できるよう、睡眠習慣を見直す必要があります。
(同ガイド 成人版「休日の『寝だめ』の問題点」より)

長く眠る必要があること自体を、平日を見直す手がかりとして扱う書き方です。

起きる時刻のずれについての記述

もうひとつ、起きる時刻について書かれた箇所があります。

さらに、寝だめのために休日の起床時刻が大きく遅れると、体内時計が混乱し、時差地域への海外旅行と同様の時差ボケが生じる結果、健康を損なう危険性が生じると考えられます。
(同ガイド 成人版「休日の『寝だめ』の問題点」より)

寝つく時刻ではなく起きる時刻が出てくるのは、起床が遅れれば、朝に光を浴びる時刻もいっしょに後ろへずれるためです。体内時計や概日リズムという言葉が指しているのは、このあたりの話です。朝の光との付き合い方は朝の光はどれくらい浴びればいい?でふれています。

よくある言い方と、言い切れないところ

身近な話題だけに、言い切りの形で語られがちです。3つだけ整理しておきます。

  • 「休日に寝すぎるのがいけない」——資料は、長く眠る必要がある状態のほうを、平日の睡眠時間が不足しているサインとして書いています。
  • 「時差ぼけというからには旅行の話」——毎週末の暮らしのなかで起きるずれを、旅行にたとえた言い方です。
  • 「たまに遅く起きるくらいなら同じこと」——資料が触れているのは、毎週末という繰り返しのほうです。

目安としての受けとめ方

よく聞く言い方と、資料にそった受けとめ方を並べます。

よく聞く言い方資料にそった受けとめ方
休日に長く眠れば取り戻せる眠りを「ためる」ことはできない、と書かれている
気をつけるのは休日の過ごし方平日に十分な睡眠時間を確保できるよう見直す、と書かれている
遅く寝るのがずれの正体休日の起床時刻が大きく遅れることについての記述がある

寝た時刻と起きた時刻を1週間書き出してみると、自分のずれの幅が見えてきます。もともとの傾向を表す言葉としてクロノタイプもあり、勤務の形でずれが生まれる場合は夜勤・交代勤務の眠り方もどうぞ。

気になる状態が続くときや、日中の生活に支障が出ているときは、ひとりで抱えこまず医療機関にご相談ください。

よくあるご質問

社会的時差ぼけとは、どういう意味の言葉ですか。

平日と休日で眠る時刻が大きくずれた状態を指す言葉です。厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」には、休日の寝だめが、毎週末(休日)に時差地域への旅行を繰り返すことに類似していることから、社会的時差ボケ(Social Jetlag)とも呼ばれる、と書かれています。体が移動したわけではなく、眠る時刻のほうが週のなかで行ったり来たりする、というたとえです。

休日に長く眠るのは、いけないことなのですか。

同じ資料は、良し悪しよりも理由のほうに目を向けています。休日に長時間の睡眠が必要な場合は、平日の睡眠時間が不足しているサインであり、平日に十分な睡眠時間を確保できるよう、睡眠習慣を見直す必要がある、と書かれています。

寝つく時刻と起きる時刻では、どちらのずれが話に出てきますか。

同じ資料には、寝だめのために休日の起床時刻が大きく遅れると、体内時計が混乱し、時差地域への海外旅行と同様の時差ボケが生じる結果、健康を損なう危険性が生じると考えられる、と書かれています。起きる時刻のずれについての記述がある、という読み方になります。

出典・参考

ご注意

この記事は一般的な情報をまとめたものであり、病気の診断・治療・予防を目的としたものではありません。アプリ「ひつじの添い寝」は医療機器ではなく、症状の改善や治療を行うものでもありません。

眠れない状態が続くとき、日中の生活に支障が出ているときは、ひとりで抱えこまず医療機関にご相談ください。