ひつじの添い寝SHEEP LULLABY

体内時計とは|朝の光と夜の眠気のかかわりをやさしく

公開日 2026年9月1日 / 文責 株式会社エム・ジー・ケイ / 更新日 2026年9月10日

体内時計は、睡眠と覚醒など、1日の体のリズムに関わるしくみです。光との関係を、公的資料に沿って説明します。

この記事でわかること
  • 体内時計は、約24時間のリズムをつくるからだのしくみであること
  • 周期は24時間より少し長く、毎日ずれを合わせていること
  • 朝の光と夜の光では、リズムへのはたらき方が逆になること

体内時計とは

かんたんな定義

体内時計は、からだの中にある「およそ1日のリズムをきざむしくみ」です。脳の視床下部にある視交叉上核にあると説明されています。

厚生労働省 e-ヘルスネットの用語辞典には、次のように書かれています。

概日リズム(サーカディアンリズム)を形成するための24時間周期のリズム信号を発振する機構。生物時計とも呼ばれる。脳内の視床下部の視交叉上核に存在する。
(厚生労働省 e-ヘルスネット 用語辞典「体内時計」より)

同じ解説には、体温やホルモン分泌などの機能が約24時間のリズムを示すこと、そのリズムが概日リズム(サーカディアンリズム)と呼ばれることが書かれています。

別の呼び方(概日リズム・生物時計)

体内時計は「生物時計」とも呼ばれます。リズムそのものを指すときは「概日リズム」「サーカディアンリズム」という言い方が使われます。

周期は24時間より少し長い

同じ用語辞典には、ヒトの体内時計の周期は24時間よりも若干長いため(短い人も少数ながらいます)、外界の24時間周期の明暗周期に合わせるしくみ(同調機構)がある、と書かれています。

e-ヘルスネットの解説記事にも、毎日時刻調整をしなければ徐々に睡眠リズムが遅れてしまう、とあります。体内時計は毎日合わせ続けるもので、その手がかりが光です。

朝の光と夜の光は、はたらきが逆

用語辞典には、目から入った明暗環境の情報が、網膜から体内時計へ直接伝えられると書かれています。そのうえで、朝の強い光は体内時計を早める方向に、夜の光はこれを遅らせる方向に働くとされています。

時間帯資料に書かれていること
朝浴びた光は、体内時計の時刻を早める(朝型にする)方向に働く
昼間明るい光を浴びることで、夜に分泌されるメラトニンが増えることが知られている
夕方〜深夜浴びた光は時刻を遅らせる(夜型にする)方向に働き、夜が更けるほどその力は強くなる

資料では、起床後から午前中に多くの光を浴びること、起きたらまずカーテンを開けることが挙げられています。夜は、照明を暗めにする、暖色系のライトを使う、画面の輝度を落とす、といった工夫が紹介されています。

夜、眠気が出てくるまで

e-ヘルスネット「眠りのメカニズム」では、規則正しい睡眠リズムは、日中の疲労蓄積による「睡眠欲求」と体内時計に指示された「覚醒力」のバランスで形作られると説明されています。覚醒力は、就床時刻の1〜2時間前にメラトニンが分泌される頃、急速に低下するとされています。

いつもの時刻に急に眠くなるのは、この流れによるものと説明されています。

よくある誤解

「気持ちの持ちようで動かせる」

資料が挙げているのは、光を浴びる時刻と、寝る時刻・起きる時刻の規則性です。就寝時刻と起床時刻が規則正しくなると、目に入る光のタイミングも規則正しくなる、と説明されています。気合いではなく、生活の時刻の話です。

「夜の光はすべて断つ」

夕方以降も、家庭照明やテレビ、スマートフォンの画面から光は出ています。資料は、ひとつひとつは太陽光ほど強力ではないとしたうえで、長時間浴びると作用は無視できないほど大きくなるとし、明るさや色みを調整する工夫を挙げています。ゼロにするというより、量とタイミングの話です。

関連する言葉

言葉を覚えることよりも、朝にカーテンを開けること、寝る時刻と起きる時刻をおおよそそろえることのほうが、毎日の実感には近いかもしれません。

よくあるご質問

体内時計と概日リズムは同じものですか。

厚生労働省 e-ヘルスネットの用語辞典では、体内時計は概日リズム(サーカディアンリズム)を形成するためのリズム信号を発振する機構と説明されています。リズムそのものが概日リズム、それを生み出すしくみが体内時計、と分けて考えるとわかりやすくなります。

朝は、どのように光を浴びればよいのでしょうか。

e-ヘルスネットの解説では、起床後から午前中に多くの光を浴びるように心がけること、起きたらまずカーテンを開けて自然の光を部屋の中に取り込むことが挙げられています。何分という時間までは示されていないため、まずはカーテンを開ける、というところからで十分です。

夜ふかしが続くと、体内時計はどうなりますか。

e-ヘルスネットでは、ヒトの体内時計の周期は平均すると24時間より長いため、毎日時刻調整をしなければ徐々に睡眠リズムが遅れてしまうと説明されています。夕方から深夜に浴びた光は、体内時計の時刻を遅らせる方向に働くともされています。気になる状態が続くときは、ひとりで抱えこまず医療機関にご相談ください。

出典・参考

ご注意

この記事は一般的な情報をまとめたものであり、病気の診断・治療・予防を目的としたものではありません。アプリ「ひつじの添い寝」は医療機器ではなく、症状の改善や治療を行うものでもありません。

眠れない状態が続くとき、日中の生活に支障が出ているときは、ひとりで抱えこまず医療機関にご相談ください。