ひつじの添い寝SHEEP LULLABY

概日リズムとは|およそ1日でめぐるからだのリズム

公開日 2026年10月1日 / 文責 株式会社エム・ジー・ケイ

「概日リズム」は、およそ1日でひとめぐりするからだのリズムを指す言葉です。よく似た「体内時計」とは、資料のうえで指すものが少しちがいます。ここでは、その言い分けと、公的な資料に書かれていることを整理します。

この記事でわかること
  • 概日リズムは、およそ24時間周期でめぐるからだのリズムを指すこと
  • 「体内時計」はそれを生み出すしくみを指し、2語は対になっていること
  • ヒトの周期は24時間より少し長く、光で毎日合わせ直しているとされる

概日リズムとは

概日リズム(サーカディアンリズム)とは、からだの機能が示す、およそ24時間周期のリズムを指す言葉です。眠りと目ざめだけでなく、体温やホルモンの分泌なども、この周期にそって1日のうちで上下すると説明されています。

e-ヘルスネットの用語辞典には、次のように書かれています。

人間においても体温やホルモン分泌などからだの基本的な機能は約24時間のリズムを示すことがわかっています。この約24時間周期のリズムは概日リズム(サーカディアンリズム)と呼ばれます。
(厚生労働省 e-ヘルスネット 用語辞典「体内時計」より)

体内時計とのちがい

同じ用語辞典には、続けて次のように書かれています。

概日リズムは、光や温度変化のない条件で安静を保った状態においても認められることから、生物は体内に時計機構をもっていることが明らかとなり、これを体内時計(生物時計)と呼んでいます。
(同上)

つまり、「概日リズム」はあらわれているリズムそのもの、「体内時計」はそのリズムを生み出しているしくみを指しています。日常の会話では「体内時計が狂った」のほうがよく使われますが、この2語が対になっていると知っておくと、資料を読むときに取りちがえにくくなります。しくみのほうは体内時計のページで扱っています。

ポイント

概日リズム=およそ24時間でめぐるリズムそのもの。体内時計=そのリズム信号を発振するしくみ。資料では前者、会話では後者が使われやすい言葉です。

「およそ1日」と書かれるのはなぜか

概日の「概」は、およそ、という意味です。ぴったり24時間ではないので、この言い方をします。

同じ用語辞典には、ヒトの体内時計の周期は24時間よりも若干長いこと(短い人も少数ながらいること)、そのため外界の24時間周期の明暗周期に一致させるシステム(同調機構)があることが書かれています。

少しずつずれる時計を、毎日合わせ直しながら暮らしている。この言葉には、そういう前提が含まれています。

時刻合わせの手がかりは、光

では、何を手がかりに合わせているのでしょうか。資料が挙げているのは光です。同じ用語辞典には、目から入った明暗の情報が体内時計に伝えられること、朝の強い光は体内時計を早める方向に、夜の光は遅らせる方向に働くことが書かれています。

解説記事「快眠と生活習慣」にも、次のようにあります。

ヒトの体内時計の周期(1日の長さ)は平均すると24時間より長いため、毎日時刻調整をしなければ徐々に睡眠リズムが遅れてしまいます。
(厚生労働省 e-ヘルスネット「快眠と生活習慣」より)

朝にカーテンを開ける、という動作が資料でくり返し挙げられるのは、このためです。夜に分泌が増えるホルモンとの関係はメラトニン、からだの内側の温度の変化は深部体温のページで扱っています。

よくある誤解

「気持ちが弱いからずれる」。資料が挙げるのは、光を浴びる時刻と寝起きの時刻の規則性です。気合いの問題としては書かれていません。

「概日リズムという病名がある」。概日リズムは、だれのからだにもあるはたらきの名前で、病名ではありません。ずれにかかわる診断名は医学の分野にありますが、専門家が判断するものです。生活のリズムが大きくずれて日中の生活に支障が出ているときは、ひとりで抱えこまず医療機関にご相談ください。

「ずれても一晩で戻せる」。用語辞典には、同調機構によって季節による日長の変化や時差地域への移動にも体内時計を一致させられる、と書かれています。合わせるしくみはある、という話で、どれだけずれても即座に合う、という意味ではありません。

言葉としての受けとめ方

よく聞く言い方と、資料にそった受けとめ方を並べます。

よく聞く言い方資料にそった受けとめ方
体内時計が狂ったリズムの時刻がずれている状態。手がかりは、光を浴びる時刻と寝起きの時刻の規則性
概日リズムを整えるリズムを直接動かすより、光を浴びる時刻や生活の時刻をそろえていく話として書かれている
周期はきっかり24時間ヒトでは24時間より若干長いとされ、短い人も少数ながらいる

言葉を覚えることよりも、朝に光を浴びること、寝る時刻と起きる時刻をおおよそそろえることのほうが、毎日の実感には近いかもしれません。夜は照明を落とす、静かすぎるなら小さめの音を流す。そうした環境の側の工夫も手がかりです。

よくあるご質問

概日リズムと体内時計は、どうちがうのですか。

厚生労働省 e-ヘルスネットの用語辞典では、体温やホルモン分泌などが示す約24時間周期のリズムを「概日リズム(サーカディアンリズム)」、そのリズム信号を発振する機構を「体内時計(生物時計)」と説明しています。あらわれているリズムが概日リズム、それを生み出すしくみが体内時計、と読み分けると整理しやすくなります。

概日リズムの周期は、ちょうど24時間ではないのですか。

同じ用語辞典には、ヒトの体内時計の周期は24時間よりも若干長い(短い人も少数ながらいる)と書かれています。そのため、外界の24時間周期の明暗周期に一致させるシステム(同調機構)がある、とされています。「概日」の「概」は、およそ、という意味です。

リズムがずれていると感じるときは、どうすればよいですか。

公的な資料が挙げているのは、起床後から午前中に光を浴びること、寝起きの時刻をおおよそそろえること、夜は照明を暗めにすることなどです。ずれた状態が続くときや、日中の生活に支障が出ているときは、ひとりで抱えこまず医療機関にご相談ください。

出典・参考

ご注意

この記事は一般的な情報をまとめたものであり、病気の診断・治療・予防を目的としたものではありません。アプリ「ひつじの添い寝」は医療機器ではなく、症状の改善や治療を行うものでもありません。

眠れない状態が続くとき、日中の生活に支障が出ているときは、ひとりで抱えこまず医療機関にご相談ください。