ひつじの添い寝SHEEP LULLABY

イヤホンをつけたまま寝るときに気をつけたいこと|音量・装着時間・寝返り

公開日 2026年9月23日 / 文責 株式会社エム・ジー・ケイ

音を流しながら横になると、いつのまにかイヤホンをつけたまま朝を迎えている。そんな夜を重ねている方は少なくないようです。ここでは、つけたまま眠るときに気になりやすいことを、音量・装着時間・寝返り・外の音という順に整理しました。あわせて、スピーカーで流すという選び方にも触れます。

この記事でわかること
  • 寝るときの音量の決め方と、時間で自動的に止めておくという考え方
  • 長い時間つけたままにすること、寝返りで当たること、コードの扱いについての注意
  • イヤホンをやめてスピーカーで流すという選び方(おだやかモード)

そもそも、なぜイヤホンで眠るのか

寝るときにイヤホンを使う理由は、たいてい「音を大きくしたいから」ではありません。むしろ逆で、まわりに音を出さずに、自分にだけ小さく届けたいから使っている方が多いように見えます。

同居している方が同じ部屋で眠っている。壁の薄い部屋に住んでいる。子どもが寝ついたばかりで、部屋に音を出したくない。あるいは、外を通る車の音や上の階の物音が気になるので、そこに自分の音をかぶせておきたい。どれも、スピーカーでは成り立ちにくい事情です。

ですからこの記事は「イヤホンをやめましょう」という話ではありません。使う理由があるうえで、つけたまま眠ると何が起こりやすいのかを先に知っておく。そのうえで、続けるか、別の方法にするかを決めていただければと思います。

はじめにおことわり

ここに書いているのは、機器の使い方についての一般的な注意です。耳や体に起こることについて、医学的な説明をするものではありません。痛みや違和感が続くときは、この記事の内容にかかわらず医療機関にご相談ください。

音量は「小さくして、時間で止める」

寝るときの音で、いちばん最初に決めておきたいのが音量です。大きな音を長い時間聴き続けることは耳への負担になる、という注意は、機器の説明書や各社の案内でもよく見かけます。何デシベルまで、何時間までといった目安はいろいろに語られていますが、この記事では確かめられる出典を示せないため、数値は書きません。

そのかわり、実際に決めるときの手順として、次のようにしています。

  • まず、いつも聴いている音量からひとつ下げる
  • 横になった姿勢のまま、聞こえるか聞こえないかのところまで、さらに下げる
  • 「これでは物足りない」と感じたら、そこで一度止めて、上げずにしばらく待ってみる

最後の一行は、少しまわりくどく見えるかもしれません。ただ、布団に入った直後は音がいちばん物足りなく感じられる時間帯で、そこで上げた音量が、そのまま朝まで流れ続けることになります。

静かな部屋では、同じ音量が大きく感じられます

日中に、電車のなかや作業をしながら決めた音量は、夜の静かな部屋では別物になります。まわりの音がほとんどないところに同じ音を流すと、思っていたよりずいぶん近くで鳴っているように聞こえます。

ですから音量は、その夜、その部屋で、横になってから決めるのがいちばん確かです。日中の設定をそのまま持ちこまない、と決めておくだけでも変わります。

もうひとつ、音そのものを「時間で終わらせる」という考え方があります。眠ったあとも音が流れ続ける必要はないので、あらかじめ止まるようにしておく。スリープタイマーのような仕組みを使えば、音を止めるために起き上がらずにすみますし、朝まで耳もとで鳴り続けることもありません。

長い時間、つけたままにすること

つけたまま眠ると、装着している時間はどうしても長くなります。日中に音楽を聴くときの数十分と、寝入ってから朝までの数時間では、耳に触れている時間がまるで違います。

実際によく聞くのは、次のようなことです。

  • 耳の穴に入れるタイプで、朝に耳のなかが少し痛む、詰まった感じが残る
  • 耳を覆うタイプで、こめかみや耳の付け根が圧迫されている
  • 夏場や暖かい部屋で、耳のなかが蒸れているように感じる
  • イヤーピースやパッドが汚れたまま使い続けている

いずれも、体のなかで何が起きているかを断定できる話ではありません。ただ、朝に何かが残っているかどうかは、自分で確かめられます。起きたときに耳のあたりを一度意識してみて、痛みや違和感があるなら、その使い方は自分の耳には少し合っていない、という合図として受け取ってよいと思います。

できる範囲の工夫としては、耳の穴をふさがない形のもの(耳にかけるタイプや、耳の前で鳴らすタイプ)に替えてみる、イヤーピースの大きさを合ったものにする、パッドやイヤーピースを定期的に洗ったり交換したりする、といったところです。あわせて、耳のことで気になることが続くようでしたら、早めに医療機関にご相談ください。

寝返りと、コードのこと

眠っているあいだ、人は何度も寝返りを打ちます。イヤホンをつけたまま横を向けば、下になった側のイヤホンは枕と耳のあいだにはさまれます。ここで起きやすいのが、押しつけられることによる痛みと、ずれて浅く外れかけた状態です。

浅く外れると、音が急に遠くなったり、片側だけ聞こえなくなったりします。眠りかけの頭でそれを直そうとして、かえって目が覚めてしまった——というのは、よくある展開です。

物理的なことは、あらかじめ手を打っておけるものが多いので、いくつか挙げておきます。

  • コードのあるイヤホンは、首や体に巻きつかない取り回しにする。寝返りでコードが引かれると、端末ごと引き寄せられることがあります。長いコードを布団のなかに入れたままにするのは避けてください
  • 充電しながらの使用は、寝床では避ける。ケーブルと端末を布団のなかに持ちこむことになり、熱がこもったり、寝返りで踏んだりします
  • 左右が分かれた小さいイヤホンは、落として見失いやすい。枕もとに受け皿になるものを置いておくと、朝の捜索が減ります
  • 厚みの少ないもの、耳から出っ張らないものを選ぶ。横向きで眠る方は、これだけでかなり違います
  • 片耳だけにする。下になる側を空けておくと、押しつけられる問題はほとんど起きません

なお、小さなお子さんやペットがいるご家庭では、イヤーピースなどの小さな部品を寝床に置いたままにしないよう気をつけてください。

外の音が聞こえにくくなること

イヤホンは、自分の音をまわりに出さないかわりに、まわりの音を自分に届きにくくします。とくに耳の穴をふさぐ形のものや、外の音を打ち消す機能を使っているときは、その傾向が強くなります。

眠っているあいだに聞こえてほしい音は、思っているより多いかもしれません。

  • 目覚まし(端末のアラームが、イヤホン側だけで鳴る設定になっていないか)
  • 同居している方の呼びかけ、赤ちゃんや子どもの泣き声
  • インターホン、火災警報器、屋外の警報や放送
  • 雨や風が強くなったときの、外の様子の変化

ここでも、時間で音を止めておくという考え方が効いてきます。眠ってしばらくしたら音が止まるようにしておけば、そのあとの時間は耳がふさがれていない状態に戻ります。片耳だけにする、外の音を打ち消す機能を切っておく、というのも同じ方向の工夫です。

ポイント

「音量を小さくする」「時間がきたら自動で止まるようにする」「片耳にする、あるいは耳をふさがない形にする」。この記事で挙げていることの多くは、この3つに集まります。逆に言えば、この3つが守られていれば、細かい機種選びはそれほど神経質にならなくてかまわないと思います。

スピーカーで流すという選び方

ここまで挙げてきた気がかりのうち、装着時間・寝返り・外の音の3つは、イヤホンをやめた時点でほとんど消えます。事情が許すなら、端末やスピーカーから小さく流すというやり方も、ひとつの選択肢です。

スピーカーで流す音は、部屋のなかで一度反射してから耳に届きます。耳もとで直接鳴る音とは聞こえ方が変わり、細かい粒立ちは少しぼやけますが、そのぶん音の輪郭がやわらぎます。壁や天井の向きによっても聞こえ方は変わるので、置き場所を少し動かすだけで印象が変わることもあります。

くらべる点イヤホンスピーカー
まわりへの音ほとんど出ない同室・隣室に届くことがある
装着による負担長時間つけると気になることがある身につけないので生じない
寝返り押しつけ・ずれ・落下が起きやすい影響を受けない
外の音・アラーム聞こえにくくなることがあるふだんどおり聞こえる
音の届き方耳もとで直接鳴る部屋で反射してから届く

アプリ「ひつじの添い寝」には、聴き方に合わせた2つのモードがあります。スピーカーで部屋に流す夜はおだやかモード、イヤホンで聴く夜はビートモードです。ビートモードは左右の耳にわずかに違う音を届ける仕組みのため、イヤホン・ヘッドホンでの使用を前提としています。ご利用の前に、アプリ内の「安全上の注意」をお読みください([設定] → 情報 から、いつでも読み返せます)。

どちらの聴き方でも、スリープタイマーを設定しておけば、時間がきた音は約30秒かけて静かに消えていきます。音を止めるために起き上がらずにすむ、というのがこの機能のいちばん実用的なところです。暗い部屋で操作するときに画面がまぶしければ、ナイトディマーで表示を暗くできます。

なお、眠りそのものについて気になることがあるときは、公的機関がまとめている情報にあたるのもひとつの方法です。厚生労働省は睡眠に関する情報を公開しています(ページ末尾の「出典・参考」をご覧ください)。

よくあるご質問

イヤホンをつけたまま眠っても大丈夫ですか。

人によって耳のかたちも使う機器も違うため、ひとことでは言えません。この記事では、音量を小さくすること、時間がきたら音が自動で止まるようにしておくこと、朝に耳の痛みや違和感が残らないかを確かめること、という一般的な注意点を挙げています。耳のことで気になることが続くときは、医療機関にご相談ください。

寝るときの音量は、どれくらいにすればよいですか。

目安になる数値は、確かめられる出典を示せないため書きません。実際の決め方としては、いったん小さくしてから、聞こえるか聞こえないかのところまで下げていく方法があります。静かな部屋では、日中に決めた音量がかなり大きく感じられることがあります。

イヤホンをやめると、音を流すこと自体をあきらめることになりますか。

いいえ。スピーカーや端末そのものから小さく流す方法があります。「ひつじの添い寝」には、スピーカーで流すときの「おだやかモード」と、イヤホンで聴くときの「ビートモード」があり、聴き方に合わせて切り替えられます。

出典・参考

ご注意

この記事は一般的な情報をまとめたものであり、病気の診断・治療・予防を目的としたものではありません。アプリ「ひつじの添い寝」は医療機器ではなく、症状の改善や治療を行うものでもありません。

眠れない状態が続くとき、日中の生活に支障が出ているときは、ひとりで抱えこまず医療機関にご相談ください。