睡眠中に流す音は広告なしで。寝落ちしても起こされない選び方と工夫
音の途中に広告が入る、画面がまぶしい、音量が急に変わる。眠る前に音を流すときに気になる点を、再生サービスの選び方と端末の設定に分けて確認します。
- 寝落ちの途中で目が覚めてしまう、三つのよくある原因
- 広告・画面の光・再生時間それぞれへの具体的な対策
- 無料サービスと買い切りアプリの、無理のない使い分け方
寝落ちしたいのに、途中で目が覚めてしまう
眠るときに音を流す方はたくさんいらっしゃいます。雨の音、たき火の音、静かなピアノ、朗読。どれも心地よいものですが、日中に聴くときと決定的に違う点がひとつあります。それは、途中で自分が操作できなくなることです。
音楽を「聴く」ときは、曲が終われば次を選べます。けれど眠るときの音は、聴き終える前に自分が眠っている前提です。だから、選ぶときの基準も変わります。音そのものの好みだけでなく、どう止まるか・どう見えるか・どう続くかまでを含めて考える必要があります。
寝落ちの途中で目が覚めてしまうという声を整理していくと、多くは次の三つのどれかに行き当たります。
- 広告が始まって、声や音の雰囲気が急に変わった
- 画面が点いたままで、暗い部屋のなかで明るく感じた
- 再生時間が短くて途中で静かになった、または長すぎて朝まで鳴っていた
寝るときの音選びは「どんな音か」だけでは決まりません。止まり方・明るさ・続き方の三つを確認しておくと、夜中に起きてしまう場面を減らしやすくなります。
原因その1 広告の音で引き戻される
無料で聴ける音源の多くは、広告によって支えられています。これは仕組みとして当たり前のことで、無料で膨大な音を楽しめるのは広告のおかげでもあります。責める話ではありません。
ただ、寝落ちという使い方とは相性が良くない場面があります。広告は多くの場合、直前まで流れていた環境音とはまったく違う音でできています。人の声、はっきりしたリズム、テンションの高いナレーション。眠りに入りかけているときは、こうした音の質の切り替わりに意識が戻ってしまうことがあります。
また、動画サービスでは1本が終わると自動的に次の動画へ進む設定になっていることがあります。次が同じ雰囲気とは限らず、まったく別の曲調やナレーション入りの動画が始まると、そこで目が覚めてしまいます。
広告への対策
- 就寝用だけ、広告の入らない手段にする。有料プラン、買い切りのアプリ、端末に保存した音源など、方法はいくつかあります
- 自動再生をオフにする。次のコンテンツに勝手に進まないようにしておくと、意図しない音が始まりません
- 再生リストを事前に作る。流す順番を決めておけば、その日の気分でおすすめが混ざることがありません
すべてを広告なしにする必要はありません。音を探す時間は無料サービスが得意ですし、実際とても便利です。探す時間と、眠るための時間を分ける。それだけで、夜の体験はかなり変わります。
原因その2 画面の光がまぶしい
動画で音を流している場合、多くは画面が点いたままになります。暗くした寝室では、小さな光でもかなり目立ちます。自分だけでなく、同じ部屋で眠っているご家族が気になってしまうこともあります。
対策はいくつも組み合わせられます。
- 画面の明るさを、いちばん暗いところまで下げる。就寝前に一段階下げるだけでも印象が変わります
- ダークテーマや夜間の表示モードを使う。白い背景の画面は、暗い部屋では特に明るく感じられます
- 画面を消したまま再生できるものを選ぶ。音声を扱うアプリなら、画面を消してもそのまま流し続けられるものが一般的です
- 端末は画面を下に向けて置く。このとき、布団や枕の下には入れないでください。本体が熱を持つことがあります。枕元の平らな場所に置くのが安全です
アプリのなかには、画面全体を暗く落とす表示を備えているものもあります。枕元に置いて時計代わりに眺めたいけれど、まぶしいのは困る。そんなときに役立ちます。
原因その3 再生時間が長すぎる・短すぎる
意外と見落とされがちなのが、再生時間です。長すぎても短すぎても、それぞれ別の困りごとが出てきます。
短すぎるとき
30分の動画が終わって、突然しんと静かになる。人によっては、この静寂への切り替わりのほうが目が覚めるきっかけになります。かといって自動で次が始まると、今度は別の曲調に驚くことになります。
長すぎるとき
8時間の音源をそのまま流しっぱなしにすると、朝まで鳴り続けます。電池の減りが気になりますし、通信しながら再生している場合は通信量もかかります。眠ってしまえば聞こえていないので、そのぶんは無駄になってしまいます。
ここで役に立つのがスリープタイマーです。指定した時間で再生が止まる機能で、多くの音楽アプリや睡眠向けアプリに用意されています。ぱたりと無音になるのではなく、ゆっくり音量が下がって消えていくタイプだと、切り替わりに気づきにくくなります。
タイマーの長さは何分にするか
正解はありませんが、目安として次のような選び方をされる方が多いようです。ご自身の夜に合わせて調整してください。
| 時間 | こんな夜に |
|---|---|
| 15分 | 短い仮眠のとき。すぐに眠りにつけることが多いとき |
| 30分 | 標準的な長さ。迷ったらここから |
| 45〜60分 | 考えごとが続きやすい夜。少し長めに寄り添ってほしいとき |
| 90分 | ゆっくり流しておきたい夜。お子さまと一緒のとき |
設定してみて、音が消えるより先に眠れていれば十分です。逆に音が消えたことに気づいてしまう夜が続くなら、少し長めに変えてみてください。
無料サービスと買い切りアプリの使い分け
どちらが優れているという話ではありません。得意なことが違うだけです。整理すると、次のようになります。
| 手段 | 得意なこと | 気をつける点 |
|---|---|---|
| 広告つきの無料サービス | 音の種類が非常に多い。新しい音に出会える。費用がかからない | 広告が入る。自動再生で別の音に進むことがある |
| 月額のサブスク | 広告なしで幅広く聴ける。オフライン保存に対応するものも多い | 聴き続けるかぎり費用が続く |
| 買い切りのアプリ | 一度の支払いで使える。就寝用の機能がまとまっている | 収録されている音の範囲は決まっている |
| 端末に入れた音源 | 通信も広告もなく、確実に同じものが流せる | 自分でそろえる手間がかかる |
おすすめは、役割で分けることです。日中に無料サービスで好きな音を探し、就寝前は決まった手順で広告の入らない音を流す。「今日は何を流そうか」と探すこと自体が楽しい時間ですし、それは眠る直前にやらなくてもよい作業です。
もうひとつ、オフライン再生ができるかどうかも見ておきたい点です。あらかじめ端末に音を保存しておけば、通信が不安定な場所でも途切れません。通信量を気にせず流せますし、機内モードのまま眠ることもできます。Wi-Fiにつながっているうちにダウンロードしておく、という運用が扱いやすいです。
今夜からできる、寝る前の30秒セットアップ
音を流す前に、次の設定を確認しましょう。
- 音量を「少し小さい」と感じるところまで下げる。ちょうどよいと感じる音量は、横になると少し大きく感じられます
- スリープタイマーを設定する。迷ったら30分から
- 自動再生・次のおすすめをオフにする
- 通知をおやすみモードにする。せっかく音を整えても、通知音で起きてしまってはもったいないところです
- 画面の明るさを下げ、画面を下向きにして枕元の平らな場所に置く
- できれば事前にダウンロードしておく。通信の途切れで音が止まる心配がなくなります
- イヤホンかスピーカーかを決める。同じ部屋に眠っている方がいるならイヤホン、寝返りでコードが気になるならスピーカーが向いています
設定を整えてもうまくいかない夜はあります。音はあくまで、眠りにつくまでのひとときに寄り添うものです。眠れない状態が続いていたり、日中の生活に支障が出ていたりするときは、環境の工夫だけで抱えこまず、医療機関にご相談ください。
よくあるご質問
広告のある無料サービスは、寝るときに使ってはいけませんか。
そんなことはありません。音を探す時間と、眠るときに流す時間は目的が違うだけです。日中は無料サービスで好きな音を探し、就寝前だけは広告の入らない手段に切り替える、という使い分けが現実的です。
スリープタイマーは何分にすればよいですか。
迷ったときは30分から試して、短ければ延ばし、長ければ縮めるのがおすすめです。音がゆっくり小さくなって消えるタイプであれば、切り替わりに気づきにくくなります。
画面を消したまま音だけ流せますか。
音楽や音声を扱うアプリでは、画面を消したまま再生を続けられるものが一般的です。動画サービスの場合は仕様や契約プランによって異なるため、お使いのサービスの案内をご確認ください。
出典・参考
- 厚生労働省 e-ヘルスネット 健やかな睡眠と休養
- 厚生労働省 睡眠対策
- 厚生労働省 健康づくりのための睡眠ガイド2023(PDF)
ご注意
この記事は一般的な情報をまとめたものであり、病気の診断・治療・予防を目的としたものではありません。アプリ「ひつじの添い寝」は医療機器ではなく、症状の改善や治療を行うものでもありません。
眠れない状態が続くとき、日中の生活に支障が出ているときは、ひとりで抱えこまず医療機関にご相談ください。