ひつじの添い寝SHEEP LULLABY

猫のゴロゴロ音はなぜ心地よい?いっしょに眠る音

公開日 2026年9月20日 / 文責 株式会社エム・ジー・ケイ

膝の上で猫が喉を鳴らしはじめると、こちらまでぼんやりしてくる。そんな話をよく聞きます。雨や波と違って、ゴロゴロ音は生き物の体から出ている音です。このページでは、その音がどんな質感を持っているのか、心地よいと語られる理由と苦手な人がいること、そして眠る前に流すときの音量とタイマーの決め方を整理しました。

この記事でわかること
  • ゴロゴロ音の質感(低い・輪郭がない・ゆっくり波打つ)
  • 心地よいと語られる理由と、合わない人もいるという正直な話
  • 音量とタイマーの決め方、ほかの音との使い分け

ゴロゴロという音は、どんな音か

文字にすると「ゴロゴロ」ですが、実際に耳を近づけて聞くと、ゴロゴロという言葉から想像するほど転がってはいません。低いところで細かく震え続けている音、というほうが近いでしょうか。喉のあたりから、体全体を通してにじみ出てくるような鳴り方をします。抱いていると、耳よりも先に手のひらで気づくこともあります。

眠る前に流す音として考えるとき、この「体から出ている音」という性格が意外と効いてきます。雨や波が風景の音であるのに対して、ゴロゴロ音は距離のごく近い音です。同じ音量で流しても、遠くの景色ではなく、すぐそばに何かがいるように聞こえます。

低くて、輪郭のない音

まず、音が低いところに寄っています。高い音のように耳の奥をつつく感じがなく、部屋の空気ごと小さく揺れているような聞こえ方です。低い音は小さな音量でもふわりと残るので、大きくしなくても存在が分かります。

もうひとつは、音の始まりと終わりがはっきりしないことです。雨音なら粒がひとつずつ聞き分けられますし、たき火なら「ぱち」という点があります。ゴロゴロ音にはその切れ目がありません。どこからどこまでが一回なのかが分からない音は、耳が数えようとしないぶん、意識が引っかかりにくいと感じる方が多いようです。

呼吸のようにゆっくり波打つ

とはいえ、まったく一定でもありません。実際の猫のゴロゴロ音は、呼吸に合わせてわずかに強くなったり弱くなったりを繰り返します。機械音のようにぴたりと同じ大きさが続くのではなく、ゆっくりとした波がある。この揺れ方が、生き物の音らしさとして感じられるところです。

一定の音量で鳴り続けるノイズは、しばらくすると「機械の音だ」と気づいてしまうことがあります。ゴロゴロ音はそこがゆるい音です。ただし、揺れ幅が大きすぎる録音だと、今度はその波のほうが気になります。聞き比べるときは、この波の強さも見てみてください。

心地よいと語られる理由として、よく挙がること

ゴロゴロ音が好まれる理由として語られることは、大きく2つに分けられます。どちらも「そう感じる人がいる」という話であって、すべての人に同じように働くと確かめられたものではありません。

「そばにいる」感じがする音

いちばんよく挙がるのは、ひとりではない感じがする、という声です。猫と暮らしたことのある方なら、ゴロゴロ音は「膝の重さ」や「あたたかさ」と一緒に記憶されています。音を聞くと、そのときの感覚がうっすら戻ってくる。眠る前の静かな部屋で、その記憶がはたらくことがあります。

これは音そのものの性質というより、記憶と結びついているからこその心地よさです。つまり、猫と過ごした時間がない方には、同じようには働かないかもしれません。それはそれで自然なことです。

小さな物音が目立ちにくくなる

絶え間なく鳴っている音があると、そのぶん単発の物音は目立ちにくくなります。これはマスキングと呼ばれる、音の聞こえ方の性質です。上の階の足音、冷蔵庫が動き出す音、遠くの車。静かな部屋ほど、こうした音がかえって耳につきます。

ただし、ゴロゴロ音はこの用途にはあまり強くありません。音が低いところに集中していて、密度もそれほど高くないからです。生活音や外の音がしっかり入ってくる部屋では、ゴロゴロ音だけで覆い隠すのは難しいと考えたほうが正直です。この点は後半の「切り替えて使い分ける」で補います。

合わない人もいます

気持ちよく感じる人ばかりではありません。次のような場合は、無理に続けなくてよいと思います。

  • 生き物の音だと意識してしまう。呼吸に似た音は、耳が「何かいる」と受け取ることがあります。安心につながる人もいれば、気配として気になってしまう人もいます。
  • 鳴き声が混じっている。「にゃー」という声が入ると、そこだけ意識が引っ張られます。眠る前に流すなら、喉の音だけの録音を選ぶほうが扱いやすいです。
  • 過去の記憶と結びついている。亡くした猫を思い出してしまうという声もあります。落ち着かないなら、その夜は別の音にしてかまいません。
ポイント

選ぶ基準は「気持ちよさ」よりも「気にならなさ」です。うっとりする音より、聞いていることを忘れられる音のほうが、眠る前には扱いやすくなります。

音量とタイマーの決め方

ゴロゴロ音は低い音なので、小さめでも意外と届きます。目安は、意識を向ければ聞こえるけれど、ぼんやりしていると気づかないくらい。手のひらで感じるような近さを再現しようとして上げすぎると、今度はその音自体が気になります。

  • 音量は布団に入ってから決める。立って操作しているときの耳と、横になって枕に頭を預けたときの耳では、聞こえ方が変わります。
  • イヤホンはスピーカーより控えめに。耳の負担は音量と時間の掛け算です。長く流すなら、さらに下げておくほうが安心です。
  • 低い音は階下に伝わりやすい。集合住宅で夜に鳴らすときは、スピーカーの置き場所(床に直接置かない)も少し気にしておくとよいでしょう。

タイマーは、ふだん布団に入ってから眠るまでにかかる時間より少し長め、が決め方の目安です。短すぎると、音が消えたことで意識が戻ってしまうことがあります。長すぎると、眠ったあとも鳴り続けます。15分・30分・45分あたりから試し、途中で目が覚めるようなら短く、音が消えたことに気づくようなら長く、と調整してください。終わりがゆっくり小さくなっていくタイプのタイマーだと、切り替わりに気づきにくくなります。

ほかの音と切り替えて使い分ける

ゴロゴロ音は、どんな夜にも合う万能な音というより、その晩の部屋の様子で選ぶ音だと考えると使いやすくなります。今夜はゴロゴロ音、外の音が気になる夜は別の音、というように切り替えていく。目安を挙げます。

その夜の部屋・気分選ぶ音聞こえ方
外の音や生活の音が入ってくる雨音切れ目の少ない音が、単発の物音をならす
部屋がもともと静かねこのゴロゴロ低い震えが、そばに何かいる気配として残る
火の気配がほしいたき火ぱちぱちという点が、ゆっくり間をつくる
音の物語がほしい子守唄旋律をたどるうちに、考えごとから離れていく

切り替えるときのコツは、一晩にあれこれ試さないことです。同じ音を数日続けてみて、耳が引っかからないかどうかを確かめてから次の音に移ると、自分に合う音が見つけやすくなります。気に入った音がいくつかたまったら、再生リストにまとめておけば、あとは順番に流すだけです。質感の違う音を比べたいときは、眠るための音の図鑑たき火の音のページもあわせてご覧ください。

ゴロゴロ音にできること、できないこと

最後に、正直な線引きをしておきます。

できること。部屋の音を一定にして、耳の置きどころを用意すること。毎晩おなじ音を流すことで、「これから眠る時間だ」という区切りを自分に作ること。そして、静かすぎる部屋で考えごとが大きくなってしまう夜に、意識の向かう先をひとつ増やすこと。

できないこと。音そのものが眠りを作ってくれるわけではありません。ゴロゴロ音は、あくまで部屋の環境を整えるための道具のひとつです。眠りは、光の浴び方や食事・運動の時間、日中の過ごし方など、生活全体とつながっています。一般的な情報は、厚生労働省のe-ヘルスネット睡眠対策のページで確認できます。

眠れない状態が続いていたり、日中の生活に支障が出ていたりするときは、音の工夫だけで抱えこまず、医療機関にご相談ください。

よくあるご質問

猫を飼っていなくても、ゴロゴロ音を流す意味はありますか。

飼っていた記憶がある方ほど親しみを持ちやすい音ですが、記憶がなくても、低くて途切れない音として聞くことはできます。ぴんとこなければ、雨音やたき火の音など別の質感の音を試すほうが早いと思います。

ゴロゴロ音は朝まで流したままでもよいですか。

決まりはありませんが、寝つくまでの時間に合わせて止める使い方が扱いやすいです。「ひつじの添い寝」のスリープタイマーはオフ/15/30/45/60/90分から選べ、終わりは約30秒かけてゆっくり音が消えます。

ゴロゴロ音だけでは静かすぎると感じます。

ゴロゴロ音は密度が低く、ほかの物音を覆いにくい音です。生活音や外の音が入ってくる夜は、雨音のような切れ目の少ない音に切り替えるほうが向いています。「ひつじの添い寝」は音をひとつずつ流すつくりですので、その晩の部屋に合わせて選び分けてみてください。

出典・参考

ご注意

この記事は一般的な情報をまとめたものであり、病気の診断・治療・予防を目的としたものではありません。アプリ「ひつじの添い寝」は医療機器ではなく、症状の改善や治療を行うものでもありません。

眠れない状態が続くとき、日中の生活に支障が出ているときは、ひとりで抱えこまず医療機関にご相談ください。