たき火の音は、なぜ『落ち着く』と感じられやすい?ぱちぱち音と夜の相性
部屋を暗くしたあと、なんとなくたき火の音を流してみる。派手なところは何もないのに、そのまま聞いていられる。あの音がなぜ夜と相性がよいのかを、音の中身と聴き方の両面から見ていきます。
- たき火の音が、どんな音の重なりでできているか
- 映像ではなく音だけで聴くと、画面を見ずにすむこと
- 夜に聴くときの音量・音の選び方・時間の決め方
たき火の音は、どんな音の重なりでできているか
たき火の音、と一言で呼んでいますが、実際に鳴っているのはひとつの音ではありません。木がはぜる「ぱちっ」という短い音、炎が空気を巻きこむ低い音、薪や炭が動いてこすれる音。この三つがばらばらの間隔で重なって、あの音になっています。
| 音の要素 | 何が鳴っているか | 耳に届く感じ |
|---|---|---|
| はぜる音 | 木に含まれた水分や樹脂が熱で弾ける音 | 高めで短い。粒のように立つ |
| 炎の音 | 炎が空気を巻きこみながら燃える音 | 低く、途切れずに続く |
| くずれる音 | 薪や炭が動いて、こすれ落ちる音 | 中くらいの高さで、ときどき鳴る |
このうち、炎の低い音はほとんど途切れません。その上に、はぜる音が思い出したように乗ります。つまり「ずっと続いている土台」と「ときどき鳴る粒」が重なった音です。土台があるおかげで、音と音のあいだが無音になりません。
同じところがない、けれど大きくは崩れない
たき火の音には、はっきりした拍がありません。次の「ぱちっ」がいつ来るかは分かりませんし、同じ並びが繰り返されることもありません。それでいて、音の大きさが急にはね上がることもほとんどありません。
予測はできないのに、身構えるほどの変化は起きない。この二つが同時にあるところが、たき火の音の性格です。時計の秒針のように規則が強すぎると、逆に拍を数えてしまうことがありますが、たき火の音にはその引っかかりがありません。
ぱちぱち音が気にならない場面と、気になる場面
同じたき火の音でも、聞こえ方は場面によって変わります。まず、気にならずに流していられるのは次のような場合です。
- 音量が小さいとき。はぜる音の粒が、炎の低い音の中に溶けます
- 言葉ではないとき。人の声や通知音と違い、意味を追う必要がありません
- 短いループに聞こえないとき。並びが毎回違うので、繰り返しに気づきにくくなります
反対に、耳についてしまうのは次のような場合です。
- 音量を上げすぎて、はぜる音のひとつひとつがはっきり立っているとき
- イヤホンで、耳のすぐそばに粒の音が来ているとき
- 部屋がとても静かで、そこへ急に大きな音を足したとき
たき火の音が落ち着いて聞こえるかどうかは、音そのものよりも音量で決まる部分が大きいということです。「なんだか気になる」と感じたら、まず音量を一段下げてみてください。
映像を見ずに「音だけ」で聴くという選び方
たき火は、映像の人気が高い題材です。ただ、寝る前という時間に限って言えば、映像には少し扱いにくいところがあります。
- 画面を見ているあいだは、目を閉じられません
- 暗い部屋では、画面の明るさがそのまま視界に入ります
- 再生が終わると、次のおすすめが並びます。手が伸びてしまいます
- 通知や広告が、静かな流れの途中に入ってくることがあります
音だけで聴く場合は、これらが起こりません。端末を伏せて置いてしまえばよく、目を閉じたままでも成立します。たき火の映像は「見て楽しむもの」ですが、寝るまでの時間に置きたいのは「見なくてよいもの」です。ここは目的がはっきり分かれるところです。
それでも画面を手元に置く必要があるときは、表示自体を暗くできると助かります。アプリ「ひつじの添い寝」には画面を暗くするナイトディマーがあり、暗い部屋で操作するときに使えます。
夜にたき火の音を聴くときの決め方
あとは、実際に流すときの決めごとを三つだけ用意しておけば十分です。毎晩迷わずにすみます。
| 決めること | 目安 | 迷ったら |
|---|---|---|
| 音量 | 意識を向ければ聞こえる程度 | 一段下げる |
| 音の選び方 | その夜はひとつだけ流す | 別の音に切り替える |
| 止まる時間 | 30〜60分で自動的に止める | 短いほうから試す |
音量は「意識すれば聞こえる」くらい
たき火の音は、部屋を満たすほど鳴らす必要がありません。何気なく過ごしているときは背景に沈んでいて、耳を澄ますと聞こえる。そのくらいが扱いやすい大きさです。音量を上げると臨場感は増えますが、はぜる音の粒が立ってきます。
迷ったら、ひとつずつ試す
「ひつじの添い寝」では、音はひとつずつ流れます。たき火のほかにも気になる音があるなら、まとめて再生リストに入れておけば、順番に流していけます。並びは再生リストとして保存でき、ループやシャッフルもできます。
選び方に迷ったら、その夜はひとつだけ流してみてください。今夜はたき火、雨の音が聴きたい夜は雨、というように切り替えていくうちに、自分の部屋に合う音が絞られていきます。
止まる時間を先に決めておく
一晩じゅう鳴らし続けるか、途中で止めるか。ここは好みが分かれますが、決めずに流すと「消しに起きる」ことになりがちです。「ひつじの添い寝」のスリープタイマーはオフ/15/30/45/60/90分から選べ、終わりは約30秒かけてゆっくり音が小さくなります。ぷつりと切れないので、途中で気づいて目が開く感じになりにくい作りです。
なお、聴く環境によって向き不向きもあります。イヤホンで聴くならビートモード、スピーカーで部屋に流すならおだやかモードというように、モードを切り替えられます。音源をあらかじめ端末に入れておくダウンロード管理もあり、既定ではWi-Fi接続のときだけ通信します。
たき火の音でできること・できないこと
最後に、正直な線引きをしておきます。音でできることは、それほど多くありません。
- できること:静かすぎる部屋の間を埋める。自分で選んだ音に置き換える。時間を決めて自動的に止める。毎晩ほとんど同じ手順で夜の時間を始める
- できないこと:体の状態を測ること、記録すること、判断すること。音は音であって、それ以上のはたらきを持つものではありません
なお、音の感じ方には個人差があり、すべての人に同じように働くと確かめられているわけではありません。
たき火の音は、夜に静かに過ごしたいときの背景音のひとつです。音量を絞って流し、はぜる音が気になるなら別の音に切り替えてみてください。音を流せば眠れるというものではありません。
そして、眠れない状態が続くときや日中の生活に支障が出ているときは、音の工夫だけで抱えこまず、医療機関にご相談ください。
よくあるご質問
たき火の音は一晩じゅう流したままでもよいですか。
どちらでもかまいませんが、途中で止まるほうが落ち着くという方は、スリープタイマーを使う方法があります。「ひつじの添い寝」ではオフ/15/30/45/60/90分から選べ、終わりは約30秒かけてゆっくり音が小さくなります。
たき火の音だけだと物足りないときはどうすればよいですか。
別の音に切り替えてみると、印象が変わります。「ひつじの添い寝」では音はひとつずつ流れますので、子守唄・環境音・ボイスを同じ再生リストに入れておけば、たき火のあとに続けて流せます。並びは再生リストとして保存でき、その夜の気分で選び直せます。
イヤホンとスピーカーでは聞こえ方が違いますか。
違います。イヤホンは耳のすぐそばで鳴るため、はぜる音の粒がはっきり立ちます。「ひつじの添い寝」にはイヤホン向けのビートモードと、スピーカー向けのおだやかモードがあり、聴く環境に合わせて選べます。
出典・参考
- 厚生労働省 e-ヘルスネット 健やかな睡眠と休養
- 厚生労働省 睡眠対策
- 厚生労働省 健康づくりのための睡眠ガイド2023(PDF)
ご注意
この記事は一般的な情報をまとめたものであり、病気の診断・治療・予防を目的としたものではありません。アプリ「ひつじの添い寝」は医療機器ではなく、症状の改善や治療を行うものでもありません。
眠れない状態が続くとき、日中の生活に支障が出ているときは、ひとりで抱えこまず医療機関にご相談ください。