ひつじの添い寝SHEEP LULLABY

朝の鳥の声|眠る音ではなく、起きる側の音として

公開日 2026年10月2日 / 文責 株式会社エム・ジー・ケイ

夜が明けるすこし前から、外はだんだんにぎやかになっていきます。一羽が鳴きはじめ、しばらくすると別の声が加わって、気づけば何種類もの声が入り混じっている——朝の鳥の声は、そんなふうに始まります。眠るための音として探しているうちに行き当たる方が多い音ですが、じつは夜より朝のほうが置きどころのある音です。このページでは、朝の鳥の声がどういう音なのか、夜に流すと耳が引っかかりやすいのはなぜか、そして起きる側の時間にどう置くかを整理しました。

この記事でわかること
  • 朝の鳥の声が夜明け前後に集まる、単発で高い音の集まりであること
  • 夜に流すと耳が引っかかりやすい理由と、それでも流したいときの工夫
  • 「起きる側の音」として朝に置くときの、音量とタイマーの考え方

朝の鳥の声は、夜明けの前後に集まります

鳥の声は一日じゅう聞こえますが、いちばん密度が高くなるのは夜明けの前後です。まだ薄暗いうちに一羽が鳴きはじめ、明るくなるにつれて種類が増えていきます。英語では「dawn chorus(夜明けの合唱)」と呼ばれることがあり、日本語で「朝の鳥の声」といえば、だいたいこの時間帯のにぎやかさを指しています。

夜の虫の声と並べると、性質の違いがはっきりします。虫の声は同じ調子で長く続き、全体として一枚の背景のようになります。鳥の声は、一羽ずつの短いフレーズが間をおいて出てくるので、いつまでも「それぞれの声」として耳に届きます。

一羽ずつの、短くて高い音

鳥のさえずりは、多くが高い音域にあります。短く、輪郭がはっきりしていて、途中で高さも変わります。耳は、こういう変化のある短い音をよく拾うようにできています。だからこそ、遠くにいても存在に気づけるわけです。

雨や滝のように、細かい音が集まって一続きの面になっている音とは対照的です。雨音は聞き流せても、鳥の声は一声ごとに耳がそちらを向きます。これは音量の問題ではなく、音の成り立ちの違いによるものです。

季節と時刻で、聞こえ方はかなり変わります

春から初夏にかけては、声の数も種類も増えます。真冬は静かで、鳴く鳥も限られます。時刻でも変わり、明るくなる前後がもっともにぎやかで、日が高くなるにつれて落ち着いていきます。

録音を選ぶときは、この「どのくらいにぎやかか」を見ておくと外しにくくなります。遠くでまばらに鳴いている録音と、すぐそばで何羽も鳴いている録音とでは、同じ「朝の鳥」でも印象がまったく違います。

夜に流すと、耳が引っかかりやすい音です

眠る前に流す音として鳥の声を探す方は、少なくありません。ただ、ここまで見てきた性質からすると、夜にはやや扱いにくい音です。理由は3つあります。

  • 単発の音だから。一声ごとに始まりと終わりがあるので、そのたびに耳が向きます。静かな部屋ほど、その一声が目立ちます。
  • 高い音だから。高い音は距離や方向がつかみやすく、「どこで鳴いたか」を耳が追いかけてしまいます。
  • 朝の音だから。鳥の声を「起きる時間の音」として覚えている方は多く、夜に流すと気持ちのうえで向きが合わないことがあります。

眠る前に選ぶなら、切れ目が少なく、変化の小さい音のほうが扱いやすくなります。同じ自然の音でも、川のせせらぎや滝の音のように鳴り続ける音は、耳が一か所に留まりません。

「起きる側の音」として置いてみる

では、朝の鳥の声はどこで使うのか。素直なのは、名前のとおり朝に流すことです。

目が覚めてからの数十分は、まだ頭がぼんやりしている時間です。ここでテレビやスマートフォンをつけると、情報のほうへ先に引っ張られます。かわりに窓を開けて外の音を入れる、それが難しい部屋なら鳥の声を小さく流しておく。音そのものが目を覚まさせてくれるわけではありませんが、部屋の空気が朝の側へ切り替わります。

光の時間と、音の時間をそろえる

朝の過ごし方としてよく挙げられるのは、起きたらまずカーテンを開けることです。体内時計は毎日わずかにずれていくため、朝の光がその手がかりになるとされています。

音は、光の代わりにはなりません。ただ、「カーテンを開ける」「音を流す」をいつも同じ順番でやるようにしておくと、片方を忘れかけてももう片方が合図になります。単体で流すより、決まった手順のなかに置くほうが続けやすいでしょう。

朝に流すときの決めごと

夜に流すときとは、決め方が変わります。ここだけは分けて考えておくと迷いません。

音量は、起こすためではなく気づくために

朝に流す音は、大きくする必要がありません。目が覚めてから流すのですから、音の役割は起こすことではなく、部屋の様子を変えることです。話しかけられたら普通に聞こえるくらい、テレビをつけるよりは静かなくらい。それで十分に朝の側へ向きます。

もうひとつ、鳥の声のような単発の音は、同じ音量でも切れ目のない環境音より大きく感じられます。夜に流している音と同じところに合わせると、たいてい大きすぎます。朝は朝で決め直してください。

アプリのタイマーは「止める」ためのものです

念のために書いておきます。「ひつじの添い寝」のスリープタイマーは、決めた時間が来たら音を止めるための機能です。オフ/15/30/45/60/90分から選べ、終わりは約30秒かけてゆっくり音が消えます。

時刻になって鳴り出す機能はありませんので、目覚ましの代わりにはなりません。朝に流すときは、起きたあとにご自分で再生を始めることになります。かえってそのほうが、「起きてから流す音」という位置づけがはっきりします。

それでも夜に流したいときは

好きな音を我慢する必要はありません。鳥の声のほうが落ち着くという方もいますし、そう感じるならそれが答えです。夜に流すなら、次の2点だけ気にしておくと扱いやすくなります。

  • まばらな録音を選ぶ。声の数が少なく、遠くで鳴いている録音のほうが、一声あたりの目立ち方は小さくなります。
  • 音量は控えめに、タイマーは短めに。寝つくまでのあいだだけ流して、あとは止まるようにしておきます。

「ひつじの添い寝」は、音をひとつずつ再生します。気に入った音を再生リストにまとめておけば順番に流れていきますから、今夜は鳥の声、次の夜は波の音というふうに、日をまたいで比べてみてください。同じ夜のうちに次々と替えるより、それぞれの聞こえ方の差がはっきりします。

朝の鳥の声にできること、できないこと

最後に、正直な線引きをしておきます。

できること。朝の数十分を、画面ではなく音のほうから始めること。カーテンを開ける、顔を洗うといった毎朝の手順に、音というもうひとつの合図を足すこと。そして、外の音が入りにくい部屋にも、季節の気配を少しだけ持ちこむこと。

できないこと。音そのものが目を覚まさせたり、眠りを作ってくれたりするわけではありません。朝の鳥の声は、時間の切り替えを分かりやすくするための道具のひとつです。眠りと目覚めは、光の浴び方や食事・運動の時間、日中の過ごし方など、生活全体とつながっています。一般的な情報は、厚生労働省のe-ヘルスネットや睡眠対策のページで確認できます。

夜に流す音を探していて、たまたま朝の音に行き当たったのなら、置く時間を朝へずらしてみるだけでも使い道は変わります。

そして、眠れない状態が続いているときや、日中の生活に支障が出ているときは、音の工夫だけで抱えこまず、医療機関にご相談ください。

よくあるご質問

朝の鳥の声は、眠る前に流してもよいのでしょうか。

かまいません。ただ、一声ごとに始まりと終わりがある単発の音なので、静かな部屋では耳が向きやすくなります。夜に流すなら、声がまばらで遠くに聞こえる録音を選び、音量は控えめに、タイマーは短めにしておくと扱いやすいです。落ち着かないと感じたら、切れ目の少ない環境音に替えてください。

「ひつじの添い寝」を目覚ましの代わりに使えますか。

使えません。スリープタイマーは、決めた時間が来たら音を止めるための機能です。オフ/15/30/45/60/90分から選べ、終わりは約30秒かけてゆっくり音が消えます。時刻になって鳴り出す機能はありませんので、朝に流すときは起きたあとにご自分で再生を始めてください。

朝に流すときの音量は、どれくらいが目安ですか。

目が覚めたあとに流す音ですから、大きくする必要はありません。話しかけられたら普通に聞こえるくらいを目安にしてください。鳥の声のような単発の音は、切れ目のない環境音と同じ大きさでも強く感じられます。夜に使っている音量をそのまま持ってくると、たいてい大きすぎます。

出典・参考

ご注意

この記事は一般的な情報をまとめたものであり、病気の診断・治療・予防を目的としたものではありません。アプリ「ひつじの添い寝」は医療機器ではなく、症状の改善や治療を行うものでもありません。

眠れない状態が続くとき、日中の生活に支障が出ているときは、ひとりで抱えこまず医療機関にご相談ください。